生成AIを使えば、プロンプトを工夫することで、特許実務のさまざまな作業を支援できます。 しかし、明細書チェックやOA解析のように、長い文書を対象に、複数の確認項目を漏れなく処理し、 結果の再現性や安定性まで求める業務では、生成AIをそのまま使うだけでは十分でないことがあります。 当社では、こうした実務上の課題に対応するため、 プログラム処理とAIを組み合わせ、特許実務向けに作り込んだ専用ツールを開発しています。
しかし、実務ではそれだけで解決しない問題があります。 長い資料や多くの確認項目を扱うと、同じ指示でも処理漏れや出力のばらつきが生じることがあります。 また、機密情報の安全性も、学習利用の有無だけでなく、データの保存方法、アクセス権限、 処理場所、ログ、契約条件などまで確認する必要があります。 プロンプトの工夫に加え、処理を管理するプログラム、監査工程、セキュリティ設計まで組み合わせてこそ、 実務で安心して繰り返し使える仕組みに近づきます。
生成AIは非常に優秀ですが、決められた工程を毎回まったく同じように、 すべて漏れなく実行する機械ではありません。長い資料や多数の確認項目では、 処理漏れやばらつきが生じることがあります。
チェック項目を細かく分け、各工程を順番に実行し、未処理項目をプログラムで検出する。 単純な検査はプログラムに任せ、難しい判断には高性能なAIを使います。 さらに、タスクごとにAIの種類や思考の深さ(Thinking level)を選ぶことも重要です。 すべての工程で最上位のAIや高い思考設定を使うと、処理時間や利用コストが大きく増えることがあります。 品質・速度・コストのバランスを見ながら、適切に使い分けます。
AIが答えを出しただけで終わりにはできません。 必要な項目がすべて処理されたか、矛盾や根拠不足がないか、 重要な見落としがないかを、プログラムや別のAI、必要に応じて実務家が 最終的に検証・レビューする工程が不可欠です。
未公開発明や顧客の機密情報を扱う以上、「有料AIだから安全」だけでは足りません。 学習利用、データ保持、アクセス制御、暗号化、保存・処理場所、越境移転、契約条件など、 情報がどこで、どの条件で扱われるかまで考える必要があります。
当社では、日常の特許実務の中で時間を取られている確認、比較、整理、翻訳チェックなどを見つけ、 まず当社で原型を作り、実案件で検証しながら、実際に利用する弁理士の皆様の知見や改善提案を取り入れて育てていきます。 「AIに全部任せる」のではなく、実務工程を分解し、AIとプログラムを役割分担させ、 最終検証まで含めて一つの仕組みにします。 目的はツールを作ることそのものではありません。 定型・反復作業に使っていた時間を減らし、弁理士が発明理解、権利化方針、 クレーム検討、応答戦略などの高度な判断・検討に、より多くの時間を使えるようにすることです。
日常業務の中で時間を取られている作業を見つけ、 まず当社自身が使うツールとして設計します。
実案件で使い、漏れ、誤り、使いにくさを見つけて修正します。 「動いた」で終わらず、安定して繰り返し使えるところまで検証します。
AIの出力をそのまま成果物にはせず、処理漏れ、矛盾、根拠不足、 重要な見落としがないかを確認する最終レビュー工程まで設計します。
ツール基盤は弊社が提供し、その改善は、実際に利用する弁理士の皆様とともに進めていきます。 弁理士の声を、使えるツールとして形にする。それが Kurose Patent, Inc. の役割です。
発明者との打合せ内容を整理し、必要事項の聞き漏れ防止を支援します。
発明内容の整理から明細書ドラフト作成までを支援します。
従来の明細書作成フローはそのままに、完成原稿を追加チェックして見落とし低減と品質向上を図ります。
拒絶理由、引用文献、争点を整理し、対応方針の検討を支援します。
拒絶理由への反論や補正案の作成を支援します。
従来の応答作成フローはそのままに、完成した意見書・補正書を追加チェックして品質と信頼性の向上を図ります。
特許明細書の翻訳作業を段階的に支援します。
従来の翻訳フローはそのままに、完成訳を追加チェックして誤訳・抜け・用語不統一などを確認します。
※掲載しているツールには、現在開発中のものを含みます。順次、利用可能なツールを拡充していきます。
実際の業務でツールを使い、課題を分析し、具体的な改善案まで提案していただける弁理士・特許事務所を募集しています。 ツールの開発・実装は当社が担当し、弁理士の皆様には、実務から生まれる知見や改善提案、率直な評価という形でご協力いただきます。
いただいたご提案のうち、多くの事務所に共通して役立つものについては、当社で内容を検討し、必要に応じて共通ツールへ反映します。 一方、事務所独自の運用については、必要に応じて設定や個別対応を検討します。
弁理士自身の手で、弁理士の実務に本当に役立つツールを育てていく。そのための仲間になっていただけませんか。
米国案件について、現地代理人との連携、Office Action対応その他の実務を支援します。
日本語明細書の英訳を中心に、外国出願に必要な特許翻訳に対応します。
各国の現地代理人との連携を含め、外国における知財業務を必要に応じて支援します。
未公開発明や研究開発情報を扱う知財業務では、 精度や使いやすさだけでなく、セキュリティまで含めて設計して初めて実務利用を検討できます。 案件情報を安心して取り扱えるよう、学習利用、データ保持、アクセス制御、暗号化、保存・処理場所、 越境移転、契約条件など、どの情報が、どこで、どの条件で扱われるのかを確認しながら利用環境を設計します。 また、システム構成やセキュリティについては、必要に応じてITエンジニア等の専門家の助言を受けながら、 データの処理方法、保存方法、アクセス権限、運用方法を確認し、実務利用を前提とした安全性・安定性の確保と 継続的な改善に取り組んでいます。
Kurose Patent, Inc. (dba Kurose & Associates)は、米国ワシントンD.C.近郊を拠点とする米国在住日本弁理士が運営する米国法人です。 日本の特許事務所様(弁理士、技術者、翻訳者など)を主な対象として、 特許AIツールの設計・開発と、日米の長年の特許実務経験を生かした外国知財支援を行っています。 AIツールの企画・開発は特許実務の視点から進めるとともに、必要に応じてITエンジニアから技術的な助言・協力を得ながら、 実務で安心して利用できるシステムづくりを進めています。 AIツール開発について、当社も、当初からすべてが見えていたわけではありません。 自らの実務のために作り、実案件で使い、うまくいかなかった点を修正することを繰り返す中で、 「作れる」と「実務で使える」の間に大きな壁があることを実感してきました。 だからこそ、その作り込みは当社が担い、異なる技術分野・実務経験を持つ弁理士の皆様の知恵も借りながら、 より実務に強いツールへ育てていきたいと考えています。 外国知財支援については、特許翻訳、米国現地サポート、諸外国の知財業務サポートなど、 日本側と海外側の間をつなぐ立場から支援します。
AIツールを利用した成果物を受け取りたい、改善提案協力事務所に関心がある、事務所独自のカスタマイズ化を図りたい、特許翻訳をしてほしい、特許翻訳のAIチェックだけしてほしい、米国オフィスアクションの処理を手伝ってほしい、現地代理人との橋渡し役をお願いしたいなど、日本の特許事務所様の実務に関するご要望、ご相談をお寄せください。